【ユーザー事例】TimeTracker NXでエンジニアの工数管理を行い、リソース状況を可視化。最良のクラウドサービスをお客様に提供する
工数管理
導入事例
執筆者 近藤 剛人 [2022.07.28]
「TimeTracker NXのユーザーはどんな運用をしているのだろう?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回はユーザー事例紹介として、TimeTracker NXのユーザーでもあり、クラウドサービスの提供パートナーでもあるグローバル・アスピレーションズ様(https://www.global-asp.co.jp)にお話を伺いました。
グローバルアスピレーションズは、システムインテグレーションやクラウディングサービスを事業内容とする会社です。本稿でお話する内容のポイント
・グローバル・アスピレーションズとはどんな会社か
・エンジニアのリソース管理課題
・TimeTracker NX でのソリューション内容とその効果
・クラウドサービスを利用することの価値
インタビュー対象者
代表取締役 松原 学さん
取締役 岡田 達也さん
エンジニア 土屋 大輝さん
グローバル・アスピレーションズについて教えてください
代表取締役 松原さん:
弊社グローバル・アスピレーションズは、Microsoft Azure をベースとして、お客様に安全で快適なクラウドサービスをご提供しています。TimeTracker NXもMicrosoft Azure上にインストールし、安全に保守・運用を行っています。
弊社は、「社会をITで豊かにする会社」を目指しています。そのために人材への教育・投資は惜しみません。
社員全員で『人の役に立つものをつくる』ことをミッションにしています。人の役に立つものをつくるためには社員自身が、健やかで、豊かであることが大切です。
理想を求める中でいくつかの課題が存在します。例えば以下です。
・実績工数とリソース割り当てのバランスを考慮していなかったため、タスク過多で、メンバーの負荷が高まったケース
・どのプロジェクトや案件のタスクなのかが見えないケース
・リソースが空いているにも関わらず活用できていないケース
健やかで、豊かな現場を実現するために、TimeTracker NXを自社で活用することで改善できたケースがあります。
本日は、TimeTracker NXクラウドサービスを提供するチームの例を挙げながらご紹介します。
現場の課題に関して教えてください(以前リソース負荷が問題となっていたと伺いましたが…)
エンジニア 土屋さん:
はい、現場課題に関してはエンジニアの私から説明します。
まず私の所属するTimeTracker NXクラウドサービスのチームですが、エンジニア・セールス・管理者などを含め6名程度で編成しています。
現場での問題になっていたことは以下の2点でした。
課題①タスクが山積みになるも完了できずに終わることがあった
課題②タスクがどの案件・プロジェクトに属するのかが整理できず、優先順位が分からない
TimeTracker NX導入前は、業務用のチャットやWeb会議ができるツールのタスク管理機能を活用し、ToDo管理をしていました。
管理できているように思っていたのですが、実際は「実施漏れ」「未完了」が発生し、私を含め担当者がさばけない量が、無秩序に割り当たり、現場は苦しい状況でした。
TimeTracker NXを導入することで、まず、プロジェクト・案件ごとに大きな粒度で定義し、その中でWBSを定義しました。
タスクの整理とスケジュールが整理できたことは非常に助かりました。
※プロジェクト一覧のイメージ
TimeTracker NXを活用した取り組みとその効果を教えてください
エンジニア 土屋さん:
プロジェクト画面でやるべき仕事は整理されて可視化できるようになりました。
また時間日誌(日報)の意味で実績工数をタイムシートに入力しています。
どのタスクに何時間かかっているかもわかるので、何で忙しいのかを自己認知できます。
認知できれば他のメンバーに仕事を振るなど調整や交渉もできます。
【プロジェクトを上位概念としてタスクが整理でき進捗がわかること】と【タスクごとの実績工数が可視化できること】これが今までできていなかったことでしたので、時間日誌(日報)として実績工数を入力することでプラスの効果を生んでいます。
代表取締役 松原さん:
確かに、メンバーの実績工数が見えるのはインパクトが大きかったですね。
「土屋さん・・・こんな遅くまで、この仕事をしているのか・・・、分担やフローを考えなきゃな」と、事実を重く受け止めたことが何度かありました(笑)。
実績工数はメンバーの実態を明らかにし、経営側にも考える示唆をたくさんくれます。
取締役 岡田さん:
私はプロジェクトの責任者として、毎日マイページを見ながらメンバーと一緒に進捗共有をしています。
プロジェクトを横断してタスクが一覧で確認できるので非常に助かっています。
担当メンバーのタスクの進捗状況を一覧で確認して、作業の優先度を判断しています。
エンジニアのTが述べた通り、抱えているタスクができているのか、できていないのかがわからずに未完了のままタスクがあふれることが以前はありました。
しかし今は、期限が近いものは能動的に完了に持っていけるように、具体的な行動指標を示すことができています。
※マイページのイメージ
参考サイト:個人タスクもマイページでラクラク進捗確認。苦手なタスク管理克服へ
実績工数が見えたことで、得たこと・改善のヒント
取締役 岡田さん:
さきほど、高負荷のメンバーの可視化に関して、触れましたが、
課題③リソースが空いているも関わらず活用できていなかった
といった問題もありました。この点は、TimeTracker NXで実績工数入力をすることで、リソースに余剰があるメンバーの発見に繋がったことは思わぬ収穫でした。
クラウドサーバーやシステムの導入・納品フェーズでは【待機時間】が発生します。メンバーから待機時間があることは聞いていたのですが、具体的に何時間あるかの数値は可視化できていませんでした。
メンバーは素直にタスクをこなしている時間、直接工数だけをタイムシートに実績入力しているので、【待機時間】は入力対象から除外されます。
私は都度工数入力モニタでメンバーの実績工数を追っています。工数入力モニタをチェックした結果、メンバーによっては週次で2~3時間程度リソース余剰があることが判りました。
責任者としてこの2~3時間を活用しない手はないです。スポットのタスクを割り当てるなどして、より効率のよい仕事の進め方ができるようになりました。
※工数入力モニタのイメージ
TimeTracker NXクラウドサービスの提供価値を教えてください
代表取締役 松原さん:
まず、ユーザー視点でお話をすると、TimeTracker NXでの実績工数入力と集計が現場や経営判断にもたらす効果はお話した通りです。
実績工数が見えることで、現場の課題が浮き彫りになります。TimeTracker NXは収集が難しいと言われる”現場の実績工数”が簡単に入力できます。
弊社もその恩恵を受けています。
また、クラウドサービス提供者として価値をお伝えするのであれば以下が挙げられます。
・物理サーバーを用意できないことを理由にTimeTracker NXの導入を見送る必要はない
・申込からサービス提供まで数週間で実現できる(物理サーバー準備と比較すると早い)
・保守メンテナンスは弊社で行うため、工数削減ができる(SLAは高い基準を設けている)
クラウドサーバーの運用サポートはお客様との記録や共有などを丁寧に行っています。
「困ったこと」が起これば、迅速に支援します。色々なサポートを駆使して、TimeTracker NXが現場で定着するように尽力します。
社員全員で『人の役に立つものをつくる』をミッションとしていますので、それを本サービスで体現できればと思っています。TimeTracker NXを通じてお客様の健やかで、豊かな現場づくりをお手伝いできれば幸いです。
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グローバル・アスピレーションズの皆さま、インタビューのご協力有難うございました。
この取り組みやクラウドサービスにご興味ある方は、実例紹介や製品紹介やクラウドサービスの評価版が利用できます。
執筆者 近藤 剛人
株式会社デンソークリエイトで、TimeTrackerNXの開発以外のすべてを担当しています。【コミュニケーション ハブ】として、ユーザーの皆さまに課題解決のためにできることを全てお伝えします。弊社開発にはユーザーの皆さまの業務シーンを捉えたうえで、機能要望をインプットします。言葉を尽くしたいと思っています。TimeTracker NXは工数管理に特化したツールです。できること・できないことはあります。導入~定着までの運用に関する質問やご相談は全て承ります。 トラブルの予兆や機能理解・操作に迷いがある場合は、一度お声がけください。ブログ上ではなく、ユーザーの皆さまと直接対話したいと考えています。2023年度は【マーケター】兼【TTNXカスタマーサクセスエンジニア】になれるように日々精進します。