「TimeTracker NXのユーザーはどんな運用をしているのだろう?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。今回はユーザー事例紹介として、TimeTracker NXのユーザーでもあり、販売パートナーでもあるディアイスクエア様にお話を伺いました。
本稿でお話する内容のポイント
・TimeTracker NXの導入背景とその効果
・レポーティングの課題
・TimeTracker NX×Domoで実現するソリューション内容とその効果
インタビュー対象者
株式会社ディアイスクエア ビジネス開発&クラウド事業部 クラウド技術部
Iさん
「本日は、よろしくおねがいします。株式会社ディアイスクエアのIです。
弊社は、株式会社ダイゾーの情報システム事業部と株式会社インテリジェントスクエアが2007年8月1日に統合し、誕生した会社です。
一般的には「SIer」、「システムインテグレータ」という業種にカテゴライズされます。
取り扱い領域は幅広く、製造業様向けには、IBM Engineering Lificycle Management製品やCATIAなどのソフトの販売及び業務システムの構築などを手掛けています。
また、SFA製品やBIツールのDomoなどのSaaSをつないで、個社ごとに最適なシステム提案を行うことも得意分野です。もちろんTimeTracker NXもご提案できます‼」
「はい。東京と大阪に事務所があり、主に技術部でTimeTracker NXを利用しています。
技術部にはシステムを設計開発するエンジニアが在籍しています。
例えば、お客様から『AソフトとBソフトをつないで、基幹システムを最適化してほしい』というオーダーを頂いたとします。
プロジェクトマネージャーは、設計・開発ができるエンジニアを技術部からアサインします。そして、社内で「プロジェクト計画書」を起草し、社内承認をもって、お客様と一緒にプロジェクトをスタートします。プロジェクト計画書には、どのエンジニアがどのくらいの工数をかけて開発するのかが記載されています。
お客様のオーダーに対して、エンジニアが持っている技術を基にシステム開発を行っていますが、どのスキルをもったエンジニアがどの期間で、いくらで開発できるのかがお客様への提案の肝となり、他社との差別化ポイントにもなります。
そういう意味では、弊社の提供価値の源泉は「人」「工数」であると言えます」
「プロジェクト計画書を起草しているとお話をしましたが、恥ずかしいことにTimeTracker導入前の当時は、エンジニアのリソース負荷管理が正確に行えていませんでした。
プロジェクト計画書を起草し、プロジェクトをスタートしたものの、実は特定のエンジニアが複数のプロジェクトにアサインされており、エンジニアの負荷が非常に高くなるといった現象が散見されていました。
エンジニアが高負荷になるとミスやプロジェクトの遅延の温床となります。
計画通りに進まず、プロジェクトが遅延するというネガティブな状況が起こっていました。
それを打破するために、現場やプロジェクトの状況やエンジニアの負荷状況を都度、精度の高い工数で管理をする必要がありました。」
「結論からお話すると、計画工数と実績工数の予実管理ができ、プロジェクトの進捗が安定しました。
エンジニアがどのプロジェクトにアサインされ、どのプロジェクトのどのタスクに工数を投下しているのかが把握でき、実態が明らかになったため、遅れる前提のプロジェクトがなくなったのです。
弊社はエンジニア工数で採算を管理しています。工数≒コストです。工数がわかると自然とプロジェクトのコストが把握できます。
・プロジェクト単位でコスト超過はないのか?
・メンバー単位でコスト超過(リソース高負荷)はないのか?
など確認ができています。言わば、TimeTrackerは現場の守りの盾になっています。
NX5にバージョンアップしてからは、見やすいデザインになり、コミュニティサイトなど操作支援のコンテンツも多いので、新メンバーもその日から工数入力を開始できています」
「弊社固有の課題ですが、経営層に報告および改善のためにTimeTracker NXに入力したデータを基にして下記のようなレポートを作成し、都度手を打っていく必要がありました。
【リソース負荷】
メンバーごと総工数から山崩し的に、計画工数・実績工数を表示し、
いつ、だれが、どの程度の負荷になるのか直観的に確認したい
【コスト管理】
気になった箇所だけを掘り下げて、より詳細な分析をしたい
分析レポートのカスタマイズをしたい
【プロジェクト横断分析】
プロジェクト進捗の横断分析で、データに合わせて任意のフィルタリングをし、表だけではなく、グラフで傾向をつかみたい
基となるデータはTimeTracker NXに入力されているのですが、それを取り出して加工することに、工数がかかることが課題でした。その点をBIツールのDomoと連携することで解決しました。
レポーティングを行う理由は、定められた分析をリアルタイムに捉えて異常値があった場合には即アクションを取ることです。
これらの課題が解決できたので、TimeTrackerのさらなる社内活用・展開が期待されると感じています」
Iさん 取材協力有難うございます。引き続きTimeTracker NXも成長していきますので、よろしくお願いします。
事例に関してさらに詳しい話をお聞きになりたい際には、お問い合わせください。